戸隠をとても気に入られ、毎年お出で頂いていた様です。 『殆ど私は毎年何週間かをこの戸隠山でおくるのですが地味でいい山だと思います 初夏の戸隠は躯の芯まで染まってくるような鮮やかな緑ですし初秋頃は雲と紅葉を
美しいと思います 私はいつも宝光社の諏訪という房へ泊まります 私はこの山で 小説をいくつか書きました』
“林芙美子 私の紀行”より 林さんが来られていた当時は、当館の敷地内に離れ屋敷があり、決まってそこで執筆活動をされていました。また、一高(現東京大学)の学生さんを避暑地で勉強できるようにと、戸隠の諏訪と言う宿に行きなさい、と言って送り出していた様で、その時の様子をうかがえる手紙を今も保管しております。そのほかご主人から戴いた初版の『うず潮』や1964年、NHK連続TV小説『うず潮』の林芙美子役を演じた林美智子さんから戴いた色紙なども展示しております。
「うず潮」は昭和22年(1947)年に、昭和23年には『晩菊』、昭和24年に『浮雲』『茶色の眼』などを発表しています。昭和26(1951)年、朝日新聞に『めし』を連載執筆中、過労のために急逝されております。 |
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